CARL HANSEN & SON

カールハンセン&サン

1908年に開設されたデンマーク家具の代名詞
「CARL HANSEN & SON(カールハンセン&サン)」

家具職人カール・ハンセンが自身の小さな工房をデンマーク、オーデンセに開設した時に始まりました。それ以来、弊社の信条となってきたのは、妥協の無いクラフトマンシップへのこだわり、そして新しいデザインを追求してやまない優れたデザイナーとの協働。この二つが弊社の歴史を支えてきました。
そして弊社の発展には世界的な家具デザイナーの一人、ハンス J. ウェグナーとの長年に及ぶ信頼関係が大きく影響しています。
 

Passionate craftsmanship

長年に渡りカール・ハンセン&サンはデニッシュモダンの名作と呼ばれる家具の継承を重視してきました。しかし同時に、今日のデザイン界で大きな影響力をもつ新進デザイナーとの共同作業にも着手。コレクションをより充実したものにしています。 最終的に私どもが目指すものは:アイコニックな名作と呼ばれるモダンデザインを カール・ハンセン&サンのブランドの商品として発表していくこと。

 

HONEST & SUSTAINABLE

優れたデザインとサスティナビリティーを考慮した生産体制は、もはや切り離して語ることができません。こうした思想は私たちが仕事をともにするすべてのデザイナーに共通しております。カール・ハンセン&サンはFSC®(森林協議会)認定の家具(FSC-C135991)を製造する資格を取得しています。そしてそれは製作現場においても同様です。弊社では常に働く職人の健康、作業場の安全性を配慮。またご使用いただくお客様のことを考慮し、素材の安全性、環境への配慮に全力を注いでいます。
家具に使用される木材はサスティナビリティーに優れた森林から伐採されたものを長年の仕事で信頼を培った製材所を通して購入しています。端材は作業場の暖房へとリサイクル。貴重な木材を無駄なく使用しています。

 

それはペーパーコードも同様。持続可能な森林から伐採された木材を原料とする、生物分解性のある素材です。椅子張りに使用される皮革やファブリックもサスティナビリティーを考慮した鞣し工房・生産業者から供給されています。
 
資源を保護するために弊社では日々、生産技術の改善に取り組み環境に配慮した物流方法を模索しています。 年間の消費燃料を削減する、エネルギー効率に優れた最新設備への投資をはじめ、私どもでは可能な限り無駄なものを排出することなく、弊社の伝統に恥じないクラフトマンシップ溢れる、高品質な家具を生産できるよう努めています。
 

ハンス・J・ウェグナー:「20世紀を代表する世界的な家具デザイナーの一人

ハンス J. ウェグナーは、1914年に靴職人を父にデンマークとドイツの国境の町、トゥナーに生まれました。家具職人 H.F スタルベアーグの元で家具を学び、17歳で家具職人の資格を取得。3年後コペンハーゲンに移り、1936年から1938年まで工芸スクールに在籍した後、デザイナーとしての活動を開始しました。

1940年、ウェグナーはアルネ・ヤコブセンとエリック・ムラーが担当する、オーフース市市庁舎の建築プロジェクトに参加し。そこに納める家具をデザインしています。またデニッシュデザイン界に大きな貢献を残した家具工房 ヨハネス・ハンセン社との協働もこの年に始まっています。

タイムレスな魅力を放つデニッシュモダンの代名詞

 
ハンスJ.ウェグナーのYチェアは、その斬新なフォルムからモダンデザインの名作として世界的に知られてきました。
 
CH24のデザインにおいてウェグナーは、アームと背もたれを一体にするという、それまでの椅子デザインに見られなかった斬新な試みをしています。 そしてこの曲木製のアームに安定性と心地よい使用感を与えるのが、印象的なY字形の背もたれ。この形状から「Yチェア」と呼ばれるようになりました。
 
Yチェアの発端は、中国の椅子に座るデンマーク商人の肖像画。商人が座る明代の椅子がデザインの起源になっています。素晴らしい使用感と使い勝手、そして特徴的なラインを描く美しいフォルム。椅子に求められる機能性と見た目の美しさを同時に満たす椅子、と多くの人が評価するCH24、Yチェア。 まさに、デニッシュモダンの真髄と言えます。
 
CH24の完成に必要な製作工程は100以上。しかもそのほとんどが職人の手を通して作られています。座面にペーパーコードを振る作業は、熟練した職人でも1時間を要する重要な工程。1脚あたり、120mの強度と耐久性に優れたペーパーコードを使用し、長年にわたって使用できる座面を作り上げています。